鍛造作りについて
鍛造作りについて
鍛造は名前の通り金属を鍛えてつくります。
金属の塊をたたいたり、圧縮したりと何度も圧力をかけながら作るので金属を安定させることができます。
鍛造作りの中にも2つの製造方法があります。
1.伝統的な鍛造製法
金属の塊を叩いたり、伸ばしたりして棒状にしたものを曲げて指輪を作る鍛造方法です。熱して柔らかくした金属が鍛えられ、引き締められながら徐々に成形されていきます。
この鍛造製法は多くの手間と職人の経験や技量が必要とされる方法です。この技法は刀づくりなどにも用いられる長い歴史を持つ伝統的な技法です。
2.プレス・削りだしによる鍛造製法
金属をプレス機にかけて高圧で圧縮し、塊にしたものを機械で丸く打ち抜いたり、切削機で削り出したりして指輪を作る方法も鍛造製法です。第一次世界大戦のときにドイツで出来た技法です。戦地に向かう軍人さんたちが祖国に残す愛する人と同じ指輪を着けていける耐久性を持った鉄の指輪を作ったことがきっかけの技法です。この技法は自動車などの機械部品を作る工程を応用して制作される場合もあります。
今日、結婚指輪にはこの「2」の製法が主に使われています。
鍛造作りのリングは密度が高く、気泡が残らないためかなり強度の良い指輪を作ることができます。
鋳造の指輪との強度を比べると、2~4倍といわれています。
ただ、職人の手でひとつひとつ作り上げていくため複雑なデザインを作るのは難しく、製作に時間がかかるのも事実です。
FISCHERの製造過程
1.カルテ
2.素材
3.鍛造プレス
4.鍛造プレス(2)
5.リングの成形
6.真空圧着加工
7.削りだし
8.ダイヤモンドのセッティング
9.レーザー刻印
鍛造作りの◎長所
- 鍛造することで密度が高くて強い指輪になる。
- 鋳造製法に比べて変形にも比較的強く、金属表面の硬度も高い。
- 鍛造製法のほうが手にしたときの質感(重量感、しっかり感)が高い。
- 鍛造製法の方が表面硬度が高いため磨いた際の輝きも強くなります。
- 金属の密度が高いため、金属の表面が滑らかになり着け心地も良い。
鍛造作りの△短所
- 曲線や複雑なデザインを作るのが難しい。
- デザインは真っ直ぐなシルエットのリングに限定されがちです。
- 伝統的な鍛造の場合は大量生産が難しい。
- 職人の技量や経験が問われます。
鋳造の指輪だと、スポーツや力仕事など重たい荷物を持つ際に指輪が変形してしまったり、留まっているダイヤモンドが取れてしまったりする可能性があります。ですが、鍛造の指輪は強度もしっかりしているため、家事や育児、重たい荷物を持つ際にも気にせず身に着けていただけます。
指輪が曲がりにくいので、ダイヤを留めている爪もずれにくく、ダイヤ落ちの心配も少なくなります。表面硬度も高いのでキズも入りにくく、日常生活でも気にしないで使いたいという方にはオススメなのが 「鍛造」の結婚指輪です。